タイ騒乱について(民度について その2)

タイの地元新聞を読むより:
http://thaina.seesaa.net/article/117358767.html

赤服、法は無用 - 首相・副首相が最初のターゲット
反独裁民主主義同盟幹部のヂャトゥポン・プロームパン氏は12日夕方、赤服軍団に決起を呼びかけると共にアピシット首相及びステープ副首相を最初のターゲットとして攻撃を加えるよう檄を飛ばした。


もはや政府を攻撃する為に法に従う必要は無いのだという。


こんなことを言う奴が、赤組の幹部なのである。もはや何をか言わんや。恐らく彼も、その志の初めには高尚な目的を持っていた(のかもしれない)。しかし彼のこのコメントは通俗に照らせばただのテロリストのそれにすぎない。己の悪行を暴論を持って正当化しようとする、所謂 負のスパイラルループに自ら陥っているのである。ビンラディンみたく。


そしてこんな事しちゃマズいよな〜とか、こんな事したら周りから袋だたきにあうぞ〜、みたいな抑止力としての「民意」が、まるきしこの国では機能していないと思われる。sisimaruが思うに、民意というのは人々を取り囲むぼんやりとした雰囲気ではないかと思っている。例えばタイでは「仏教と王様を信じていれば、後は誰かが何とかしてくれる。後は自己チューで、自分勝手にやってればいい」だったりしたのではないか。


昔の内乱は少なくとも現行国王が元気であれれた時においてはもっと初期のステージで解決していた。王様が王宮に首謀者を呼びつけ、コラコラとたしなめれば悪者はしょぼーんとして話は終わりであった。しかし今回は王様が政治不介入を早々と決めてしまった。そこにに今日のカオスの主因があると思う。大きい支えを外されてしまい、みんな空回りをしているのである。


でも、かの泰国は民度を今回の件を教訓にして向上させる事ができるのであろうか? なんて事は我々日本国民が偉そうに言える話ではないとこの文章を書いていて今ごろ気づいたsisimaruなのである…≦(._.)≧