M8が出るんだねぇ…

ライカM8トM7之図

イカという会社がライカサイズ(と以前はこの会社が35mmサイズを称していた)ではなくAPS-H CCDサイズの、M8とか言うカメラを11月下旬に発売するのだそうだ。35mmサイズにしなかった理由は「これまでのM型と同じボディサイズを実現するため」だそうだ。Mシリーズ伝統のヨコ走り布幕シャッターをタテ走り金属幕にしたのも「シャッターの最高速・シンクロ速度を現代の標準的な基準まで上げると共に、ボディサイズをキープするための手段」なのだそうだ。言うならば妥協の産物。


イカという会社は伝統M型ライカの見かけを守るため機能を犠牲にしたわけである。商業的にはこの手法は道理にかなっているのであろう。だが、ひねくれカメラヲタクのsisimaruは個人的に賛同しかねるのである。もはやM5型のような新筐体でチャレンジをする勇気も資質もライカには残っていないというわけか…と思ってしまうのである。


無論ライカファンにとってははこの手法は極めて正当なのであろうし、得体の知れないボディにM8と書かれても、困惑してしまうだけなのであろうが。(もしそうであれば、たとえばM7Diとかのネーミングでも良かったのかも知れないと個人的には思う。M8がデジタルなのであればそれ以降のM9, M10と続くMシリーズはすべてデジタルのだろうか?)


などなど、いろいろと考えてしまった。何でこんなことを考えたのかというと、下に書いた匠味のせいである。
ブランドマーケット戦略というのは何とも難しいものだと思う。