新装開店準備

吹かず飛ばずで約1年間放置していたブログを復活しようと思い立ったのは、最近のスマートフォンの状況が面白くなってきたからである。

そうは言ってもそれ即ちシャーぽんhttp://www.sharp.co.jp/corporate/news/051020-a.htmlすげぇスゲェ欲しい買うぞこの野郎かかってこい上等だ〜と言う話をしようというのではない。確かにこの筐体は日本初のスマートフォンと言っていいし、5万円以下で発売するぞ、というWILLCOMとシャープの決断は評価したい。機能も既存の筐体と比べればはるかに充実してる。でも、それがスマートフォンの全てではないのである。魁ではあるが、まだ旬には至っていないというのがししまるの主張である。

既知のとおり日本はスマートフォン後進国である。その背景には「携帯電話業界はキャリア主導の、電話機をいかに安く売って、通話料金をいかにたくさん徴収するかという利益構造」があるように思える。だから電話機を売る = 加入者数を増やすことに協力してくれた端末販売業者には報奨金(インセンティブ)でペイバックするる。そしてインセンティブの一部が端末料金のディスカウント分となるわけである。

その結果として、端末は1つのキャリアとの接続しか許可されず、コンテンツを使うためには契約したキャリアからダウンロードするしかない、そんな何とかロックばっかりのいびつな端末が日本のメインストリームになっている。だから高機能電話機を製造メーカが提案しても「それしてウチは儲かりまんのか?」(なぜか関西弁)のキャリア側の一言で提案は却下され続けていたのである。(想像)(例外は少しあるけど、ことでは語らない。)

目を海外に転じて見てほしい。海外ではスマートフォンはもはや一般的である。そしてSIMカードによってキャリアの選択が容易にできる。使いたい機能と、使いたい通信形態をユーザが選べるのである。海外ではこの選択は当然である。ただし端末は日本と比べるとものすごく高い。邦貨10万円以上の電話機はざらである。そりゃそうだ。インセンティブがないんだから。反対に1世代前のモデルだからって、日本で売ってる1円の電話機なんてどう考えても異常だよ。

確かWILLCOM外資が資本参加してるメーカだったと思う。(昔はDDIポケットだっけ?)社名が変わった頃から定額通話をぶちあげたり、いろいろ面白いことをしていたんだけど、今月の一連の発表(W-SIMとその母艦としてのジャケットフォン、そしてシャーぽん)は他の既存キャリアにとっては黒船的だったに違いない。エライこっちゃ、どうするべぇと思って、今頃は緊急作戦会議の真っ最中だろう。ししまるはWILLCOMのこの戦略は諸手を挙げて応援したい。ウシシである。シャーぽんがサクセスストーリーを作り、他メーカがそれに追従してほしいのである。

でも、それでも、1筐体1キャリアは崩れないんだろうけどね。

続きは又いずれ。