公設派遣村

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100107-00000045-san-soci

年末年始に住居がない失業者に宿泊場所や食事を提供する東京都の「公設派遣村」で、一部の入所者が就労活動のため都から支給された現金を酒代やたばこ代に使い、施設内で禁止された飲酒などの問題行動を取っていたことが6日、分かった。都はすでに泥酔状態となった男性1人を退所処分にしたほか、悪質な入所者には退所時に支給額と領収書の差額の返金を求める方針。


派遣村は5日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区、4日に閉所)から大田区の都の臨時宿泊施設に移転。都は入所期限の18日までの就労活動用の交通費と昼食代として、入所者1人当たり計2万2千円を支給した(562人、総額約1236万円)。ところが、多くの入所者が活動費を受け取った直後に近くの小売店で酒やたばこを購入していたことが判明。店員は「朝から1万円札を握りしめた入所者が大勢並んで買い物に来ている。たばこがかなり売れ、酒やスポーツ紙などを購入する人も少なくない」と証言した。60代の入所者の男性は「都に提出する領収書がいらない交通費に出費したことにして帳尻を合わせたい」と話した。


複数の入所者によると、移転した5日夜には酒を飲んだ入所者が騒ぎ、荷物が盗まれるといった騒動が発生。「みんな殺気立っていたが、現金を渡されたことで静まった」と30代男性は振り返った。施設では飲酒を禁止しており、発覚すれば退所処分となる。派遣村は午後4時半が施設に戻ってくる“門限”となっているが、6日は午後8時を過ぎても約100人が戻っていなかった。


一方、都は6日、施設で生活保護説明会を開催。23区と八王子市の担当者が入所者と面談を行ったほか、就労支援のため1時間置きに最寄り駅まで送迎する貸し切りバスを用意。入所者の朝夜食に1食当たり約500円の弁当も支給した。都の当初の派遣村予算は6千万円だが、関係者は「予算を大幅に超えることは確実」と話す。


職場を解雇され、インターネットカフェを転々としていた男性(46)は「就労活動のふりをして時間をつぶしている人もいる。本当に困窮しているほかの入所者が迷惑している」と語った。


http://excite.co.jp/News/column/20100110/Rocketnews24_22327.html

スクープニュースサイト『探偵ファイル』の「派遣村のやつらを徹底的に尾行してみた」という記事が、非常に興味深い内容になっています。東京都が就労活動の為にと支給した現金で酒を買ったり、タバコを買ったりするなど問題になっていますが、現実はさらに悪いようです。なんと、現金が東京都から支給されたとたん、その足でパチンコ屋へと向かい、ギャンブルをしている人達が多くいる事が判明したのです。これは『探偵ファイル』の記者やプロの探偵(総合探偵社ガルエージェンシー)が調査をして判明した事で、信頼性の高い情報となっています。


パチンコ屋に行く人達は、派遣村を仕事を見つけるための一時的な避難所としてでなく、その日暮らしのお金をもらえる場所と勘違いしているようです。調査関係者がパチンコ屋から出てきた当該の人物に声をかけて問い詰めたところ、「受け取ったお金をどう使おうと俺の勝手だろう、この先返そうが返すまいが!」と反論されたようです。


東京都が善意で支給したお金は、本当に仕事がなくて困っている人達が就職できるように、生活費として渡したもの。つまりそれは私たち国民の税金でもあるのです(いや、100パーセント私たちの税金です)。その税金がパチンコ屋で遊ぶお金として使われているとあっては、派遣村にお金を支給しないで欲しいと思うのが国民の普通の考えです。東京都は現金を渡すのではなく、仕事をあっせんするなどの方法に変更したほうがよいのではないでしょうか?


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100109/crm1001092226019-n1.htm

年末年始に住居がない失業者に宿泊場所や食事を提供する東京都の「公設派遣村」で多数の所在不明者が出ている問題で9日、支給された就活費を持ったまま行方不明となった入所者が前日からほぼ倍増し、100人を超えたことが都の調査で分かった。届け出をして外出したまま戻らない人を合わせると所在不明者は約250人となっている。


都によると、宿泊先の労働者用臨時宿泊施設「なぎさ寮」(大田区)の入所者名簿は9日午後9時現在、前日から6人退所したため548人となった。ところが、同日の夕食の配ぜん数は303人分で、外出したまま戻らない人は前日比6人減の143人になったものの、行方不明者は47人増加とほぼ倍増し102人だった。


都が就活費として支給した2万2千円支給後、4日間で入所者がほぼ半減した計算で、規則通り届けを出して退所した者はわずか14人(強制退寮、病死各1人含む)に止まっている。都幹部は「もちろん就活費は返金されていない。出て行った理由は分からないが、集団生活が苦痛なのではないか」とした。都は当初、入所者への支給額を1日1千円としていたが、市民団体の要請で一括支給に切り替えた。


あえて多くは語らないけど、報道をつなぎあわせると何かが見えてくるような気がする。