Wikipediaの検閲について
Wikipediaの編集履歴を調べるツール (Wikiscanner)が公開されそれによっていろいろとな検閲、修正が行われていることが判明されたそうである。こんな感じ。
自己に不利益な項目の削除
- イスラエル政府がイスラエル兵によるガザ地区での一般人殺害の記述を削除
- アムネスティーがアムネスティーに対する批判記事を削除
- 任天堂がゲームキューブの初期不良問題の記述を削除
- NSAがエシュロンに関する記述を削除
- 電子投票機のメーカーが批判記事を削除
- ソニーがブルーレイのDRMに関する批判的記述を修正
- FBIがグアンタナモ米軍基地の写真を削除
自己宣伝
- 米政府機関(エネルギー省)がイラク戦争を正当化する記述
- 南アフリカ政府がAIDSは大した問題ではないと記述
- サブウェイがサブウェイのサンドイッチはおいしいと記述
- マイクロソフトの広告代理店がMSNはGoogleと並ぶ有力な検索エンジンと記述
ライバル企業や気に食わない政治指導者に対する誹謗、中傷、いやがらせ
- アルジャジーラがWikipediaはユダヤ人によって支配されていると記述
- エアバスがボーイングに関する説明をボーイングに対して批判的内容に修正
- フォードが「ホンダフィット」の別名として「ホンダルーザー(負け犬)」を追加
- BBCがトニー・ブレア首相は酔っ払いでセックスマニアと記述
- BBCがGeorge Walker Bushの名前をGeorge Wanker(うすのろ)Bushと修正
- ニューヨークタイムズがブッシュ大統領をカーク船長に例える記述を追加
- ロイター通信社がブッシュ大統領は大量殺人者と記述
- フォックスがMSNBCの有名キャスターの学生時代のフットボールの経歴を全削除
- フォックスがCNNはリベラル(米国ではリベラルはネガティブワード)寄りだと記述
- CBSがクリントン大統領の出生地を「ホープドック」から「ホットドッグ」に修正
その他(隠された事実の列挙?)
なんか変更された内容はアホくさいものが多く、どれだけ世論・風評操作に役立っているかは疑問だが、レベルを落とした文言で敢えて信憑性を持たせようとしたのかとも思える。謎である。sisimaruはWikipediaから得られる知識を中立公正のものと捉えていたが、どうもそうではないのかも。だが、そのバイアスがかけられた情報を深読みできれば、対象となっている事象からのフィードバックも読み取れるのかも知れぬ。どんなものにも虚々実々の駆け引きが必要なんである。