印度点描 結婚式に参列

さてさて印度点描その2は結婚式である。そもそものsisimaruの訪印の主目的が友人の結婚式の参列にあったわけであるが、その儀式はなんとも伝統的で、感動的で、眠たい(=_=) ものであった。


なぜ眠いかを先に書けば、結婚式は開始が午前10時、お開きが翌日の9時半。とても長時間にわたるものであるからである。しかし友人に言わせればらこれでも略式であり、正式なものはこの3倍位の時間がかかるとか。印度人は彼の地の離婚率は世界一低いと胸を張るが、さもありなん。みんなこんな面倒くさいことは一度でたくさんと思うに違いない :p


さらに蛇足であるが、印度ではほとんどの夫婦は見合い結婚である。それは違うカースト間では婚姻はまず不可能である事と、パートナーを選ぶのは両親の仕事であるという事から来ている。さらに地相、ホロスコープ等も重要な決定要因となる。ちなみに友人の場合はお見合いが5月初旬に行われ、結婚式は7月初旬に行われた。何という素早さ。さすが印度…でもないか(^_-)


閑話休題、結婚式に話を戻そう。たとえ簡略化されていても、その式次第は3つのパートに分かれている。(ただしこれは新郎側からみた場合であり、新婦側からみた場合どうなっているのかはsisimaruはワカラン)進行は無論バラモン教によって行われた。それを取り仕切るのは数人のブラフマンバラモン教僧侶)である。彼らが唱える経文はなんとも厳かであり、複数人が唱える経文は見事なユニゾンを以て素晴らしい響きを醸し出す。

  • 第一部 独身卒業式 : 新郎は独身者としての修行をすべてなし終えた。父さん母さんありがとう、といった感じか。
  • 第二部 結婚告知式 : てな訳で妻を娶ることになったという事を親類縁者友人に告知する。これが3パートの中で一番正式なセレモニーであり、sisimaruもクルターとパジャムという民族衣装に着替えての出席である。本人は颯爽としているように思えた格好だが、後で写真を見たらアヤシイ宗教関係者のように見えた。従ってこの写真は永久封印である(=_=)
  • 第三部 やっと結婚式 : そしてやっとこさ結婚式である。この時点で午前2時…(-_-;) しかし花嫁はなかなか会場に現れない。出席を躊躇っているのである(無論、儀式の演出として)そこでどうするかというと、新婦に各種の貢ぎ物をしてご出席を乞うのである。椰子の実ではどうだ、何とかルピーではどうだ、サリーの布何反ではどうだ、なんじゃら、かんじゃら… そしてついに花嫁が姿を現すのだが、いまだ花婿との間には布一枚の隔たりが。パンチdeデート状態になっている。そして最後の折衝を試み、布が取り払われるのがクライマックス(~o~) そしてこの時、午前4時…(-_-;) (-_-;) さらにその後、2人でいろいろと儀式が行われる。そして結婚式の大団円は午前6時過ぎである(-_-;) (-_-;) (-_-;)


だが、式はこれでお開きとはならない。今度は新婦の両親主催の朝食会である。これは新婦側によって行われる正式なものであり、断ることはできない。5分で準備ができると言われたが、実際の開始時間は午前8時半位であった。印度時間なのか、もったいつけるのが儀礼なのかは不明である。そしてグランドフィナーレ。以上、午前9時半!てなもんで。ふぅ…(@_@)。世界ふしぎ発見のスーパーひとし君状態である。


と、とにかく、貴重な体験をさせていただいた。こんな素晴らしい結婚式に招待していただいた友人に最大級の感謝の意を表すると共に、二人の将来に幸あれと、万感の思いを込めて申し上げたいのである。